コダクロームのサクセスストーリーは、2009年にコダックのフィルム生産終了、2010年にフィルム現像終了という形で終わりを告げました。K-14の現像はコダックしかできないので、これで終わりとなりました。しかし言うまでもなく、画像は生き続けています。何百万枚ものスライドが、個人や公共のアーカイブに眠っていて、発見されるのを待っているのでしょう。
写真フィルムは、現像に必要な化学物質が互いに反応し、時間とともに劣化していきます。コダクロームフィルムは、正しく保管すれば最も丈夫なフィルムですが、初期のコダクロームはすでに85年前のもので、それ相応に古くなっています。コダクロームフィルムをデジタル化し、世界中の写真愛好家と共有するためには、どれくらいの年数が必要なのでしょうか?
Wilhelm画像研究所は、一般的な条件下での様々なフィルムの保存期間を広範囲に調査し、コダクロームは暗所と室温で保存しても、95年でかなりの品質が低下することを発見しました。あなたの使っているフィルムがどのくらい長持ちするのか、ご自身で調べてみてはいかがでしょうか。Wilhelm Research – Permanence of Film (Excerpt from: The Permanence and Care of Analog and Digital Color Photographs, By Henry Wilhelm, Carol Brower Wilhelm, Kabenla Armah, and Barbara C. Stahl, ©2011 and ©2013 Wilhelm Imaging Research, Inc. Grinnell, Iowa, U.S.A.) Wilhelm Research – Permanence of Film フィルム照射による劣化の進行 (Excerpt from: The Permanence and Care of Analog and Digital Color Photographs, By Henry Wilhelm, Carol Brower Wilhelm, Kabenla Armah, and Barbara C. Stahl, ©2011 and ©2013 Wilhelm Imaging Research, Inc. Grinnell, Iowa, U.S.A.)
When film is exposed to light of any kind, its durability is adversely affected. Already a short amount of time exposed to light, negatively affects an image: Critical projection time of Kodachromes
Accelerated deterioration due to film projection フィルム照射による劣化の進行 (Excerpt from: The Permanence and Care of Analog and Digital Color Photographs, By Henry Wilhelm, Carol Brower Wilhelm, Kabenla Armah, and Barbara C. Stahl, ©2011 and ©2013 Wilhelm Imaging Research, Inc. Grinnell, Iowa, U.S.A.)
日数を重ねるごとに、コダクロームの品質は取り返しのつかないほど失われていきます。